基本的に熱の影響を受けやすいものはラミネートできません
代表的なものは感熱紙です。感熱紙は紙に熱を加える事によって文字を浮かび上がらせる印字方式です。感熱紙というと、一番身近なものは、コンビニやスーパーのレシートではないでしょうか。あと、一昔前のFAX用紙は感熱紙が中心でした。
この感熱紙をラミネートにかけると・・・、真っ黒になってしまいます。
熱を加えた部分が黒くなる特性があるため、ラミネーターに通すと全面に均一に熱がかかり、真っ黒になってしまいます。文字や書いている内容が真っ黒になって見えなくなってしまいます。私の知り合いで、FAX用紙を記念に残そうとラミネート加工したら真っ黒になって消えてしまったという人がいます。感熱紙はラミネートできませんので気をつけて下さい。
1枚紙かない、貴重なもの
なぜでしょうか。それは、一度ラミネート加工すると、元には戻せないからです。ラミネートが上手くいって、永久保存できればいいのですが、万が一失敗した時は、元に戻せなくなってしまいます。このため、1枚紙かない貴重なものは基本的にお断りしています。
黒い部分が多い光沢紙
ラミネートできなくはないのですが、気泡が入る場合があります。調整でなんとかなる場合もありますが、面積が広いとどうしても消えない場合があります。光沢紙の場合、空気が抜けづらいので気泡が残ってしまいます。
クレヨンで描いたもの
クレヨンは熱で溶ける場合があるため、ラミネートには向きません。実際に試したことはないのですが、少し考えるとわかります。感熱紙もそうですが、熱で変性してしまうものうはラミネートできません。
フリクションボールペンもNGです
パイロット社の消せるペン「フリクションボールペン」もラミネートできません。フリクションボールペンは、キャップの先でこすると摩擦熱が発生し、その熱でインクが変化して消えてしまうという仕組みです。ハイ、もうお分かりですよね。熱が加わると消えるということはラミネーターを通すと・・・。そうなんです、消えます。
不安な場合はテストすることをおすすめします。
予備がある場合は、テストしてみることをおすすめします。そしてもしラミネートできない場合で、どうしてもラミネートが必要な場合は、「コールドラミネート」という方法もあります。コールドラミネートは熱をかけないラミネートで、透明なシールのようなイメージです。ホットラミネートのようにコシはありませんが、防水効果を持たせることができます。
ラミネートできないもの関連ページ
- イベント関連のラミネート加工の仕事をしました。
- 夏のイベントの仕事をしました。
- ちょっと変ったラミネート加工のお仕事
- 以前頂いたちょっと珍しいラミネートのお話です。
- 予備の原稿について
- ラミネート加工と予備の原稿について
- ラミネート原稿の機密保持について
- ラミネート加工をする原稿などの機密保持について
- ラミネーターについて
- 加工時に使用しているラミネーターについてです
- ラミネート加工の同業者さん
- ラミネート加工の同業者さんについて